sex and the City の検証(7)

茶々

2006年02月25日 09:22

皆様お待ちかね、キャリー ブラッドショーの検証です。

やっぱり、みんなが気になるキャリー。彼女を検証するなんて、責任重大

なので、変な事書いてクレームが来ない様、私、復習させて頂きました。まずは前半、エピソード 1から3までを検証します。週末、うちにこもってシーズン1の最初のエピソードからDVD見てみましたの。疲れたけど、面白かった。ビッグと最初に別れるシーンなど、ひとりで号泣 そして、ミランダがなかなかあきらめのつかないキャリーに、イライラしてるのですが、ある事をきっかけに失恋の痛みを思い出します。そしてキャリーに「I forgot how hard it is. You just take all the time you need, okay? (失恋がどんなにつらい事なのか、忘れてたの。焦ることないわ。必要なだけ時間をかければいいのよ。)」その言葉を聞いてまた号泣

あまりにも、キャリーにハマってしまって、冷静な検証が出来なくなりそうなので、まず、物理的なところから検証します。エピソード1で、キャリーのアパートは72丁目の3番街だと言います。この辺は、アッパー・イーストサイドと言われる地域。雰囲気的には落ち着いた住宅地で、アッパー・ウエストに比べるともっと庶民的な地域。若者の街で活気があるのはビレッジやソーホーなどのダウンタウン。トレンディーなキャリーのイメージからはちょっと、落ち着きすぎているような気もしますが、実は、キャリーは地に足の着いた堅実なところももあるのだという事が分かります。で、在NYの茶々ですから、皆さんのために、キャリーが住んでいるという72丁目の3番街へ、行って検証してきました。
実際の72丁目の3番街は、こんな感じ。だいぶ殺風景ですね。72丁目の通りは道幅の広い、交通量の多い通りでした。がっかりした方はごめんなさい。

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でもね、もうちょっと北に上って81丁目辺りはこんな感じ。エレベーターのついていないビルをウォークアップ(Walk up)というのですが、ちょっと年季の入った、お洒落なウォークアップのアパートが建ち並びます。
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一番、キャリーの人柄が出ているのが、彼女のアパート。お洒落だけどかわいらしい、暖かさのある部屋ですよね。完璧に片付いている訳でもなく、普通の女の子が普通に時間を過ごせそうな、そんなお部屋です。お家賃は安くはないのだけど、こういうアパートは割とあるんですよ。



次はキャリーのファッション。スタイル抜群で、マノロ・ブラニクや、ジミー・チョーのハイヒールを履きこなします。きれいな脚がさらに美しく見えます。さて、ニューヨーカーはハイヒール派が多いか?答えはズバリ「NO」です。そりゃ、パーティの時などはハリウッド女優顔負けのピンヒールもたまにはお見かけしますが、ちょっとしたディナーに行くのに、いつもハイヒールという人はあまりいません。いるとしたら、とても目立ちます。そう、ファッション的にはキャリーはニューヨーカーの中でもかなり目立つタイプだということを心得ておいて下さい。

たとえば、キャリーは時々、可愛いブラが透けちゃうような、セクシーキュートな服を着てたりしますが、あれは絶対有り得ません。超ミニスカートもそうです。ニューヨークに来たからって真似しちゃいけませんよ。だって、いくらニューヨークでも、ブラが透けてる服を着て昼間から外を歩いていたら、まず、間違いなくその道のプロのお姉さんだと思われます。私、見た事あります。金色のブラが透けてるミニドレスのお姉さんを。


さて、これは知って得するまめ知識。キャリーのスタイリストさんによると、キャリーのファッションの原点は、あのシンディ・ローパーにあるそうです。言われてみるとそんな気も...。the Insider の記事はこちら『Cyndi: Her 'True Colors'』。マドンナ様もシンディのファッションに影響を受けたというから、キャリーとマドンナ様のファッションはルーツが繋がっているのです。(ちょっと強引だったかな。)シンディ・ローパーといえば「Girls Just Wanna Have fun」、キャリーのお洒落のエッセンスは80'sだったんですね。

では、そろそろキャリーという人物についての検証に入ります。もともとはHBOというチャンネルの番組でしたが、TBSが放映権を獲得して再放送をしています。TBSのオフィシャルサイトSex and the Cityへ行くと、4人の中で自分は誰に一番似ているかというアンケート調査があります。2月22日現在、キャリーがダントツ一位の39%です。26,000人もいます。こんなにキャリーが居る分けないだろと突っ込みたくなりますが、これって多くの女性がキャリーに共感を持っているという事の証明なんだと思います。キャリーのどこに共感が持てるのかを箇条書きにしてみました。

1. 30代で仕事は順調、でも恋はなかなかうまくいかない。
2. 素敵な人を見つけて付き合ってはみるものの、うまくパズルがハマらない感じ。
3. 本気になれそうなビッグと出会うが、彼の気持ちが掴めず、振り回される。
4. 七転び八起き、また次があるさという心構えで新しい出会いをゲット。
5. 別れたビッグとの偶然の再会で、かなり動揺し支離滅裂になる。
6. 焼きもちなんかも焼いてみたりする。

前半のエピソードではキャリーのキャラクターはこんな感じです。これって、私にもドンピタ。仕事も順調、友達と遊びにいくのも楽しいし、出会いがありそうなバーなんかに行けば声をかけてくる人はそれなりにいたりする。特に恋してる訳でもないけど、お試しでデートしてみたりもする。まさに、ニューヨークの恋愛ゲーム。ホントに、そのまま。

ニューヨークではデート=彼氏彼女ではありません。デートを重ね、2,3ヶ月付き合って、友達に紹介するという儀式をへて、初めてカップルになれるのです。だから、2,3ヶ月の使用期間で終わってしまう男女関係って本当に多いのですよ。ある時は、「今日が最後ね」とハッキリ思う時もあるし、自然消滅する事もあります。

その恋愛ゲームを繰り返しながらも、ビッグに振り回されてしまうキャリーの気持ち。どんなに場数を踏んでいようと、本気の恋は駆け引きなんて出来ないんですね。個人的には、シーズン1のラストで、キャリーとビッグが旅行に出かけようとしてて、そこで、「I love you」を言ってくれないビッグに別れを告げるシーンが好き。キャリーの女性としてのプライド、いや、人間としてのプライドと本気の愛を探している姿に感動。自分をしっかり持ってないと、「まあ、いいか、旅行代出してくれるし」みたいになりかねません。

でも、その後、1週間泣いて過ごすところや、自分から別れを切り出しておいて、その後(シーズン2)も、未練たらたらなところとか、とっても人間的。シーズン3だとかなりヤバい事になります。でも、理想は高く持ってるけど、実行出来ない意志の弱い自分がいたりする。(笑)そういう、一見かっこいいニューヨーカーのキャリーが、実は普通の女の子の弱い面を持っていて、「そう、そう、そうだよねー。」となっちゃうのですよね。



なんだか、検証というより、感想になってしまいましたね。
キャリーの検証まだまだ続きます。シーズン4−6は次回に。


これまでの検証も見てみたい方は、こちらをクリック
Sex and the City の検証(1)Mr. Big
Sex and the City の検証(2)サマンサ ジョーンズ
Sex and the City の検証(3)シャーロット ヨーク
Sex and the City の検証(4)トレイ マクドュガル
Sex and the City の検証(5)ミランダ ホッブス
Sex and the City の検証(6)スティーブ ブレーディ
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