アンジェリナ ジョリーという人
先日、
『Insie the Actor's Studio』というテレビ番組を見ました。いわゆるトークショーなんですが、番組の構成が非常に面白いんです。毎回、有名な俳優をゲストに迎えて、ホストのジェームス リプトンという髭のおじさんがいろいろと質問をするという内容です。なぜ面白いかというと、他のトークショーと比べて、とても質問の内容の質が高いんです。会場には、New School Universityで映画を学んでいる生徒さんがいて、トークの後、質疑応答があるんです。それがまた、とってもプロフェッショナリズムを感じて、感動さえすることもあります。
ウェブサイト http://www.bravotv.com/Inside_the_Actors_Studio/guests/Angelina_Jolie.shtml
今回のゲストは、アンジェリナ ジョリーさん。
世界一セクシーな女性に選ばれたりして、何かと話題の方です。リプトンおじさんは、ゆったりとした語り口で、アンジェリナの幼少時代、父であり俳優のジョン ボイトのことなど、淡々と質問していきます。ここで、妙にゴシップ調にならないのが、この番組のいいところです。
さて、アジェリナですが、彼女の10代って私が想像していたより、はるかにぶっ飛んでました。両親が離婚してから、アンジェリナは母に連れられニューヨークに来ます。10代の頃はリー・ストラスブルグという演劇の学校で演技を学びます。16歳の頃(だったかな)にとつぜん葬儀屋の資格を取りたくなり、勉強もしてたんですって。不思議な人です。
10代の後半、彼と同棲を始めますが、なんと彼女のうちに彼が引っ越してくるという、アンジェリナママ付きの同棲。こんなの聞いたことがありません。そのころ、自分の体を傷つけたり、彼と傷つけ合ったりすることで、人生をリアルに感じたという告白もしてましたね。
セクシーな彼女ですが、セクシャルなシーンを演じることに何の抵抗もないそうです。裸になることに対して、躊躇がないっていうか、それは自然なことと考えているようです。それよりも、「ふと見つめ合った瞬間に何かを感じさせる」という演技が難しいと言ってました。いつも、ゴシップの記事や映画の中の彼女しか見たことなかったので、たくさんの生徒さんの前で、自分の人生観や演技の難しさを語る彼女にプロフェッショナリズムを感じて、とても素敵でした。ああ、この人は女優なんだと、今更思い出した気がします。
カンボジア孤児のマードックを養子に迎えた時のことを、
「運命の出会い。私の家族」と話す彼女。先日、彼女が国連・世界人道的活動賞を受賞したのも、うなずけるなと思いました。今年30歳。すごいです、彼女。
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